私と東京タワー

夜の東京タワー
私は東京に生まれ、東京で育ち、東京に住んでいるのに、今まで一度も東京タワーに上ったことがありません。私にとって東京タワーは、展望台からの景色を楽しむのではなく、タワーを遠くから眺め、その曲線や光の美しさを楽しむことで、いつも私の心に勇気を与えてくれる存在なのです。ドライブが大好きな私は、都内を車で走り回る事が多く、色々な角度から東京タワーを眺めます。運転免許を取り立ての18歳の時、出先から帰宅時間が遅くなり首都高速道路の芝公園付近を走行中、深夜0時と同時に東京タワーの灯りが消えたのを初めて見ました。その時の感動と、胸に込み上げた切なさを今でも忘れることはできません。都会の中心に美しい光とともにそびえ立つタワーの存在は、いつの時代も私たちに勇気を与えてくれます。仕事でよく麻布十番に行くのですが、麻布方面から見る東京タワーの美しい光は、どんな時も私の心も明るく照らしてくれます。
映画『東京タワー』

室内から見る東京タワー
2005年公開の映画『東京タワー』は、私の大好きな作品の一つです。年齢や境遇を超えた青年と人妻とのラブストーリー。目の前の人を素直に愛する姿に共感しました。そして、何と言っても、要所要所に映し出される東京の夜景と東京タワーの美しい描写にうっとりしてしまいます。この映画は描写の美しさもそうですが、名セリフも多く、その中のひとつで主人公の岡田准一さんが言う「恋はするものじゃなく、落ちるものだ。」というセリフには当時強く心を動かされたものです。恋は理屈や理性ではない、本能的に相手に魅了され、ふと気が付けば落ちてしまっているもの。東京タワーはそんな恋のイメージにもとてもよく似合います。
他のタワーと違うところ

東京スカイツリー
これまで私は色々な場所を訪れ、その土地にあるタワーを見たり、上ってみたりしています。東京スカイツリー、横浜マリンタワー、大阪通天閣、京都タワー、名古屋タワーなど。外国では、フランスのエッフェル塔も上ったことがあります。どのタワーもとても魅力的だと思いますが、個人的には、東京の夜景に輝く東京タワーの美しさに勝るものは他にはないと思っています。あの曲線と、力のあるライトアップは、首都東京にそびえ立つシンボルのあるべき姿だと感じます。
様々なイルミネーション

2014年のイルミネーション
東京タワーは、様々なライトアップで私たちの目を楽しませてくれます。私が幼少の頃は、電気が点いているか消えているかの2パターンしかなかったと記憶しています。今では、イベントに合わせた特別なライトアップもありますね。私は、プライベートの恒例行事としてお正月には必ず東京タワーを訪れます。新年の幕開け、東京タワーの新たな姿を見ながら自分自身の目標を立てるのが、ここ数年の決まりごとになっています。ポピュラーなダイヤモンドヴェールが美しく映り、「これぞ元祖東京タワー!」と言う感じがして大好きです。日本の成長期をずっと見つめ続けてきたというその歴史にも魅力を感じずにはいられません。
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