コラム

美しいバラの花

花のお姫さま

道端に咲いていたバラ

道端に咲いていたバラ

花の中でも特にバラが好きです。プライドが高く、それでいて可憐さも併せ持ったお姫さまのようなバラは、花の中でも特に人気がありますね。世界に約120ほどの種類があると言われています。バラには棘があるものが多く、「美しいバラにはトゲがある」などと美人の比喩に使われたりします。「バラ」という名前も「いばら(棘のある低木の総称)」が転訛したものです。6月の誕生花であり、季語は夏、花言葉は「愛・美」。その美しい姿だけではなく香りもまた素晴らしく、お菓子やジャム、紅茶やフレグランスなどに多用されています。僕はデュランスというメーカーのフレグランスブーケ(香油をスティックに染み込ませて使う芳香具)でローズの香油を愛用しています。

バラのお菓子

バラのマカロン

バラのマカロン

バラはその見た目の美しさと素晴らしい香りから、お菓子のテーマや材料として扱われることが多いですね。「マカロンの神様」と呼ばれているピエール・エルメのバラのマカロン「アンフィニマンローズ」は多くの人に愛されています。美しいローズ色と噛んだ瞬間に広がるバラの香りがとても印象的ですね。また、バラの花を模った焼き菓子や、バラの花びらを乗せたケーキやゼリーなど、バラを使ったお菓子は、視覚、味覚、嗅覚を同時に楽しませてくれます。

バラのお茶

素敵な香りのお茶

素敵な香りのお茶

ローズハーブティーが好きでよく飲みます。口にした瞬間に鼻腔を刺激するバラの香りが「美味しい」ですね。ハーブティーに多く使用されるバラは「オールドローズ」と呼ばれる品種です。アイスでも美味しくいただけますが、ホットで味わうとバラの香りが特別引き立つような気がします。素晴らしいバラの香りのお茶は、ジャムを入れるとより一層美味しくなりますが、その際に入れるジャムは、いちごジャムなどではなくバラのジャムを選びますと、ローズハーブティーと素晴らしく調和します。バラのお茶には、鎮静作用やホルモン分泌の調整、消炎・強壮作用、美肌効果などがあると言われています。こんなに美しいものを身体に直接取り込むのですからその効果は容易にイメージできますね。

枯れぎわのバラ

バラは枯れぎわが美しい

バラは枯れぎわが美しい

僕は、満開よりも散りぎわの桜を見るほうが好きですので、バラも少し枯れたもののほうが美しさを感じます。花びらの一部が少し色褪せて茶色くなってきたものは、ピカピカとピンク色に輝いて咲き誇っているものにはない深い魅力がありますね。枯れぎわのバラを1本花瓶に挿し、エディット・ピアフの『La Vie en rose(バラ色の人生)』をBGMに、ローズハーブティーとバラのお菓子を味わう「バラ三昧」のひとときはとても贅沢な時間です。慌ただしい日常生活の中にバラを少しでも取り入れることで、豊かで美しい時間を楽しむことができるでしょう。

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