暮らし

雨の季節の美しさ

雨の季節を楽しもう

雨と傘と緑の季節

雨と傘と緑の季節

憂鬱な気分になりがちな梅雨の時期ですが、この季節ならではの美しさもあります。僕は以前は湿気による不快感のため梅雨という季節があまり好きではありませんでしたが、この時期だけに楽しむことのできる美しさを意識するようになってからむしろ好きな季節となりました。日本は四季がはっきりしていて季節ごとの美しさを楽しむことができると言われていますが、夏や冬と同じように、この梅雨という季節も大きな存在感を持っていますね。この季節ならではの美しさを楽しんで生活していきたいものです。

雨の花 あじさい

美しいあじさい

美しいあじさい

梅雨の季節になると、美しいあじさいをあちこちで目にすることができます。あの美しい色は、アントシアニンという色素によるもので、生えている土地の酸性度によって花の色が変わり、一般には「酸性ならば青、アルカリ性ならば赤」と言われています。花が開いてから時間が経つにつれても色は変化し、最初は青色だった花が時間と共に赤味を帯びるようになります。これは花の老化によるものなのですが、この変化もまた美しいですね。町を歩いていてあじさいが咲いているのを見つけると、思わず立ち止まってじっくり眺めてしまいます。

雨の町 鎌倉

雨空と大仏様

雨空と大仏様

「鎌倉は雨が似合う町」と言われます。美しい緑を背景に鎮座する鎌倉の大仏様はかんかん照りの日よりも曇り空や雨の日によく似合いますし、長谷寺など数々の名所で行われるあじさい祭りも有名ですね。僕も鎌倉が大好きでよく出かけますが、他の場所だったら外出時に曇り空や雨だと憂鬱になるのですが、行き先が鎌倉だとそんな日のほうが不思議と気分が高揚します。しっとりと落ち着いた雰囲気の街並みにぼんやりした雨のかすみが調和して心地良い美しさを味わうことができるからなのでしょう。

美しい雨音

美しい雨のしずく

美しい雨のしずく

雨の音の心地良さに時を忘れることがあります。ザーザー降りの雨も疲れた心には刺激となって心地良いものですが、やはり、静かに長く降る雨の音はとても美しいですね。川のせせらぎともまた違って、優しく心を撫でてくれるような繊細な音です。僕は雨音の美しさに惹かれて、以前、『雨に寄り添う音楽』というものを作ったことがあります。音楽と雨音のコラージュによる10分間の作品なのですが、その時に、雨音が入らない音楽だけのバージョンも作りました。しかし、雨音が重なったバージョンのほうがより心地良く聞ける気がします。雨音を楽器のひとつとして設定して他の音とのアンサンブルを考えて作ったためかもしれません。

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作曲家・株式会社サウンドジュエルデザイナーズ 代表取締役/青森県出身・横浜市在住/映画音楽、テレビやCMの音楽、歌、舞台音楽など、幅広い色彩の音楽を、繊細な音楽表現で描いています。主な作品は、映画『校庭に東風吹いて』、『ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を』、『アンダンテ 稲の旋律』、テレビアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』など。特技は、集中力が長時間持続すること。好きなものは、美しいもの、映画、本、マカロン、チョコレート、高い所。好きな言葉は、「芸術家は弱者の味方である」。ドストエフスキー、太宰治、寺山修司、芥川龍之介、江戸川乱歩、夢野久作などを愛読しています。

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